パピエブランシュdeux
ダブルでありながら、さらにネクタリーのある"deux"シリーズ
【置き場所】
秋~春の生育期は日当たりの良い場所で、半休眠期にあたる梅雨時期~暑さの残る9月下旬位までは半日陰で管理します。
【肥料】
生育サイクルがスタートする、暑さが収まり涼しい秋風が感じられる、9月下旬~10月初め頃から施肥をし、梅雨前には肥料が切れるようにします。半休眠期には、無肥料で静かに夏越しをさせます。
【用土】
水はけの良い用土を選びます。例)赤玉5:鹿沼土3:ベラボン1:軽石1等。元肥も既に混入された花郷園オリジナル用土をご利用ください。
【水やり】
用土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るほど、鉢内部に酸素を送りこむようにたっぷりと水やりを。
夏季の日中の水やりは根を傷めるため、早朝、または涼しい時間帯に行います。
冬季は早朝を避け、日が高く昇り、暖かい午前中に行います。
【植え替え】
根が張ってきたら、二回りほど大きな鉢へ植え替えます。根のボリュームに対し大きすぎる鉢のサイズは、土が過湿になり、根が成長しづらくなるので注意。
その後は、根の成長具合によりますが、2年程植え替えは不要です。
高温多湿の日本の気候の中で、いかに涼しく、避暑地の如く管理をするかが重要です。
一般の草花の芽だし時期は春ですが、クリスマスローズの生育のスタートは秋と考えましょう。
成長期は秋のお彼岸~春のお彼岸。
この時期には生育が旺盛になる為、十分に日光を当て、肥料も施し、適宜植え替えをし、成長を促します。
品種によりますが、ハイブリッド(クリスマスローズ交配種)はひな祭りの頃が生育のリズムの最盛期。
2・3月が一番の花の見ごろで、4月中旬から花の色が退色してきます。
盛りが過ぎたら、結実する前に花茎を切ると、翌年も花が咲きやすくなります。
購入株は3月中旬から4月上旬に植え替え又は地植えにします。
この時期は灰色カビ病、立ち枯れ病などが発生しやすいので、風通しよく管理します。
病害に感染した場合、病気になった部分を取り除き、治療剤を使用することで進行を抑えます。
(トップジン水和剤などで防除に努める)
この時期は新芽にアブラムシが発生することがあります。
アブラムシはモザイク病を媒介したり、排泄物等からすす病を招くこともある為、早めにアブラムシ用の殺虫剤を散布すると良いでしょう。
パピエグリーンdeux
ダブルでありながら、さらにネクタリーのある"deux"シリーズ
基本は直射日光が当たらない日陰で、極力涼しく管理します。
(クリスマスローズは順応性があるため、強い日射しの元でも栽培は可能)。
夏の間は直射日光を避け、木陰やネットを張った場所などに置くと良いでしょう。
水遣りは早朝または夕刻に行うのが望ましいです。(昼間は夏の暑さで根を傷める為)
6月下旬から9月半ばまでは半休眠期に当たる為、肥料は与えません。
また植え替えも株が弱る原因になるのでおすすめしません。
この時期はハダニが発生しやすく、ダニは水を嫌うため、水やりの際は意識的に葉裏にも散水しましょう。
過湿により軟腐病が発生しやすくなる時期でもあります。
軟腐病になった株は水で媒介するので他の株と隔離し、細菌病に適用のある農薬で消毒をしつつ経過観察します。
秋のお彼岸頃がクリスマスローズの生育スタート時期です。
10月より施肥を行います。固形肥料又は有機肥料を使用します。
必要に応じて植え替え、株分けを行うと良いでしょう。元肥入りクリスマスローズ専用用土がおすすめです。
春同様灰色カビ病に気を付けます。
耐寒性のあるクリスマスローズですが、氷点下の寒さに当たると土が凍り、花茎が倒れ全く復活しないことがあります。
でも、大丈夫!
2、3日戻らないことがあっても根は健全に生きていますので、活性剤や水も施さず、寒風に当てずに静観しましょう。
何もせずに見守りながら管理すると、1週間もすれば問題なく復活しますよ。
寒さ・積雪により茎が倒れ、戻らなくなった株
寒さも緩み、復活した株
【立ち枯れ病】
春先から夏前にかけて発生しやすく、上部の葉は健全なものの、地際から倒れるように枯れていきます。
原因は土中のカビ(糸状菌)によるものですが、水はけの良い用土を使用し、雑草や苔、枯れた茎などを除き、株を清潔に保ちます。
症状が出たら「トップジン」など殺菌剤を散布し、乾かし気味に管理をします。
【灰色カビ病】
カビ(糸状菌)により引き起こる伝染病で、気温が20度前後の春先や秋に発生しやすく、葉先が茶色に変色し、株全体に広がります。
患部を除去し、密植を避けて風通しを良くし、乾かし気味に水を管理して、殺菌剤を散布します。
【べト病】
カビによるもので、春先~秋にかけ、気温15~20度の多湿環境のもとで発生しやすくなります。
初期症状は茶色っぽい斑点が葉に現われますが、進行すると銀光りを帯びる暗色になります。
水やりは乾かし気味に行いましょう。
発見したら、患部を切り殺菌剤を散布します。
「トップジン水和剤」「ワイドヒッター顆粒水和剤」等が有効。
【軟腐病】
暑くなる梅雨の時期位~秋口に発生します。
立ち枯れ病に似ていますが、大半の病状がカビによる中、軟腐病は細菌によるものです。
地上部は枯れ、株元が腐り、根は溶け、腐敗臭を放ちます。
茎の切り口から細菌やバクテリア類が進入する為、断面を乾燥させ、泥の跳ね返りを防ぐこともひとつの防除になります。
感染したら「カッパーシン水和剤」などの薬剤を散布します。
【黒すす病】
すす病菌というカビが、植物に寄生し、黒いすすの膜で覆われたような症状になります。
株が汚れるだけでなく、光合成がスムーズに行えなくなります。
すす病菌はアブラムシ、カイガラムシ、コナジラミ等の害虫の排泄物や分泌物を養分として増殖するため、すす病の発生は害虫の寄生を必ず伴っています。
そのため、「トップジン」等の殺菌剤を散布の上、「スミチオン」等の全般的に用な殺虫剤を散布するのが有効です。
【ブラックデス】
黒い斑点の「黒星病」と似ていますが、より漆黒のおどろおどろしい黒色の筋が現われ、株全体に広がります。
害虫が媒体になるウイルス感染で、今のところ特効薬はないため、発見し次第、感染の拡大を防ぎつつ、全て廃棄処分をします。
ウイルス感染後も発症まで潜伏し続けるため、ハサミを使用する際には、ビストロン等の器具の消毒液で殺菌をしてお使い下さい。
【アブラムシ】
春と秋には特に、新芽にアブラムシが発生することがあります。
アブラムシの排泄物等から、黒すす病へ繋がってしまうため、未然に防除しましょう。
「スミチオン」などの全般的に用いられる殺虫剤を使用すると良いです。
【ハダニ】
暑くなってくると、葉裏にハダニが付きやすいので、薬剤を予防的に散布するのが好ましいです。
ハダニは水に弱い為、水やりの際、葉裏にも意識をし、流れ落とすように行うとある程度の効果があります。
【ナメクジ】
通常は大きな問題になりませんが、開花時には一夜にして花弁の食害にあう為、見つけ次第捕獲します。
「ナメトール」等の粒剤を表土にまいて置くのも良いでしょう。
【ハモグリバエの幼虫(エカキムシ)】
ハモグリバエの幼虫(エカキムシ)は葉に潜って食害し、食害された箇所は白い筋が残ります。
食害された葉を切り取って駆除します。